こんちには、管理栄養士まるこです。
今回のテーマは「アカモク」。
近年の海藻食ブームで、日本の各地でアカモクが食べられるようになりました。
最近話題のアカモクについて知りたい!他の海藻と何が違うの?
アカモクって1日どのくらい食べられるの?
海藻ってヨウ素が多いって聞いたことがあるから心配。
こんな質問にお答えします!
- アカモクの特徴と栄養成分
- アカモクの注意点(ヨウ素過剰)と1日摂取目安量
- アカモクのおすすめの食べ方
アカモクとは
アカモクは、北海道から九州に広く分布している褐藻類ホンダワラ科に属する海藻です。
漁船のスクリューに絡まるなど、厄介な海藻とされることが多かったようです。
「ギバサ(秋田、石川)」、「ギンバソウ(山形)」、「ナガモ(新潟)」、「ナガラモ(富山)」、「花マツモ(能登半島)」など、
地域によって呼び名が変わるため、同じ褐藻類のワカメやコンブのように多くの人に知られている海藻ではなかったとのこと。
近年ではその健康効果が見直され、食感もよいことから、アカモクの研究や商品化が行なわれています!
アカモクがカラダに良いと言われる理由
アカモクは、日本人に不足しがちな食物繊維とミネラルの補給に適した食材なんです!
食物繊維やミネラル(マグネシウムやカルシウム、鉄など)は、他の海藻と比べても含有量が多い(もしくは同等である)ことが知られています。
後ほど詳しく解説しますが、アカモクに含まれる食物繊維には、免疫力アップや抗酸化作用などの嬉しい効果も。
普段の食事に取り入れることで、生活習慣病予防が期待できるのです。
しかもアカモクは、100gあたりわずか10kcal程度と、低カロリー!
下手にサプリメントを飲むより、天然のアカモクを食べた方が安心かも。
ここで少しアカモクのもつ栄養についてご紹介します。
アカモクの栄養成分
広島工業大学の研究で示されたアカモクの栄養成分は次の通りです。
水分 | タンパク質 | 脂質 | 灰分(ミネラルの総量にほぼ等しい) | 炭水化物 | 食物繊維 | |
---|---|---|---|---|---|---|
(可食部100g中) | アカモク約90g | 約1~2g | ごく微量 | 約3~4g | 約5~9g | 約4~7g |
脂質が少なく、実にヘルシー!
採れる地域や季節によって栄養成分に若干の差はあります。
食物繊維がとにかく豊富!
広島工業大学の研究結果によると、アカモクと他の食用海藻(わかめ、めかぶ、海ブドウ)の栄養成分を比較したところ、
食物繊維含量はアカモクが最も多いことが分かりました。
生の状態で、30g(大さじ2杯程)のアカモクを食べると、食物繊維1.2g~2.1gをとることができます。
引用図は生の状態(湿重量)で比較した結果ですが、水分量は4種類の中で1番少ないことが分かります。
アカモクは栄養がギュッと詰まっているんですね。
ちなみに灰分(≒ミネラル)は、わかめの次に多いですネ。
ミネラルも豊富
アカモクはカリウムやカルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルも豊富。
特にカルシウム、マグネシウム、鉄は、日本人に不足しやすいミネラルなので、
不足した栄養素を錠剤のサプリメントで摂るくらいなら、
天然無添加のアカモクで補った方が副作用の心配もなく、安心して食べられます。
ポリフェノールも豊富
ポリフェノールは、抗酸化作用のある機能性成分。
ポリフェノールが多いことで知られる海藻に「わかめ」がありますが、
アカモクには、わかめの3倍のポリフェノール量が含まれていたという報告があります。
(わかめのポリフェノール量は31.02 mg/100g)
アカモクの効果・効能
いまのところ報告されている嬉しい効能は主に次のとおりです。
- 免疫力向上
- アンチエイジング
- 肥満の予防・改善
- 便通改善
- 食後高血糖の予防
- 骨粗しょう症の予防
- 生活習慣病予防
- 貧血予防
アカモクは他の海藻と比べても食物繊維が豊富で、
特にアカモクをはじめとする褐藻類に多いという「フコダイン」と「フコキサンチン」が多く含みます。
この2種類が様々な嬉しい効果・効能をもたらしてくれるようです。
免疫力・がんの抑制効果の研究も進んでいて、まさに現代人の救世主になりそうな食品のひとつ。
詳しくは別の記事で紹介しています☟
アカモクの食べ方
我が家では、朝食前におちょこ1杯分(約30g)のアカモクを食べるようにしています!
アカモクがない時は、もずくやめかぶ。
食後高血糖を防ぎたい、というのと、胃への負担も和らげそうという理由です。
私としては、料理に使うより、生のまま、ポン酢か出汁醤油をかけて食べるのが好き。
良性タンパク質を含む納豆との組み合わせも抜群です。
ごはんのお供としてもいかがでしょうか。
ごはんと混ぜても美味しいよ♪
アカモクを食べる上での注意点!副作用はある?
アカモクは医薬品ではないので、副作用はありません。
ただし、食べ過ぎにより過剰症を起こす可能性はあります。
過剰摂取に注意が必要なのは、「ヨウ素(ヨード)」と「ヒ素」。
ここで、1日のアカモク摂取目安量とヨウ素の量についてお話しします。
アカモクの1日の目安量は?「ヨウ素」と「ヒ素」に注意!
一般的にいわれているアカモクの目安量は、1日30g程度です。
健康的なメリットが多いアカモクですが、含まれるヨウ素が多いので過剰摂取にならないように注意が必要。
アカモクに含まれるヨウ素の量は、種類や産地によっても異なりますが、
一般的には100gあたり100μg~500μg程度なので、
アカモクを10g~30g食べるとするとヨウ素は10μg~150μgとる計算になります。
成人(18歳以上)の1日当たりのヨウ素の推奨量は、男性130μg、女性100μg。
耐用上限量は、男性・女性ともに3000μgですので、
甲状腺の病気などの疾患がある場合を除いて、1日10g~30g程度ならまず問題ないかと。
ちなみに日本人のヨウ素の摂取基準は、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によって定められています。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉にあるように、どんなに健康に良い!と言われる食材も食べすぎは良くないです
甲状腺に関する病気がある人や妊娠中の女性は注意!
「ヨウ素」の過剰摂取によって、甲状腺に影響が及ぶ人もいるので、摂取しすぎないように注意してください。甲状腺に関する病気がある方や妊娠中の女性は、医師にご相談のうえ、適量を守って摂取しましょう。
※参考:国立医薬品食品衛生研究所安全情報部「食品安全情報(化学物質)No. 8/ 2020(2020. 04. 15)別添」
「アカモクを試してみたい」と思ったら、千寿藻がおすすめ
アカモクを食べてみたいけど、スーパーにおいていない・・。
もしアカモクの購入に迷ったら、通販の天然無添加「アカモク千寿藻」がおすすめです。
私が最初に食べたアカモクが千寿藻だったのですが、美味しく食べやすかったです。
冷凍で届くため、無添加なのにいつでも新鮮な状態で食べられます。
チューブタイプの容器で使いたいときに使いたい分だけ使えるのも便利!
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まとめ
ちょい足し食材として使いやすいアカモクは、不足しがちな食物繊維、ミネラルを補うのに大変便利。
健康や美容のため、ダイエットのためにぜひぜひアカモクを食事に取り入れてみてください♪
積極的に生活習慣病対策しましょう!
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