こんにちは、管理栄養士まるこです。
近年の海藻食ブームで、日本各地で食べられるようになった「アカモク」。
海藻の中でも特に栄養価が高く、個人的に毎日でも食べたい食品のひとつです。
ただ、アカモクの粘りは相当強いので、はじめて食べる方の中には、
「食べにくい!」
と感じる方もいるかもしれません。
強いネバりの原因は、アカモクに豊富に含まれる「フコダイン」という食物繊維で、
免疫力をアップしてくれる嬉しい栄養素です。
毎日アカモクを食べるならどんな食べ方がおすすめ?
この粘り気を生かした料理ってある?
アカモクの粘り気が強くて、窒息しないか心配。
今回はこのような疑問を解決し、おすすめの食べ方やレシピをご紹介します!
本記事のレシピに使用したものは、アカモク千寿藻のアカモクです。
冷凍で届くため、新鮮なまま食べたいときに食べられます。
チューブタイプの容器なので、使いたいときに使いたい分だけ使えて便利ですよ~。
アカモクの食べ方
私のベストなアカモクの食べ方は、
●粘りが気にならないなら、そのまま(生のまま)ポン酢や醤油をかけて。
●粘りが気になるなら、ご飯と混ぜて出汁割醤油をかけて。
です!
(シンプル…)
色々試しましたが、生のまま、ポン酢やだし割醤油をかけて食べる食べ方が一番好きです。
下手に加工せず、素材のまま食べた方が良いと思いました。
味に癖がないため、もずくやめかぶと同じ感覚で、さっぱりつるっと食べられます。
注意が必要だと思ったのは、
小さい子やご高齢者など飲み込みに自信がない方が、そのまま一度に食べると窒息のリスクがありそう?
そのくらい、粘り気は強いので、
私が1歳児の子どもに食べさせるとき、生のアカモクをご飯とよく混ぜていました。
アカモク自体は細かく刻んであって食べやすいので、アカモク混ぜご飯ならパクパク食べられます。
むしろアカモクのとろみのおかげでご飯が適度にまとまってスプーンですくいやすくなり、自分一人でご飯が食べられるようになりました!!
アカモクのおかげで自分でごはんが食べられるようになったよ~
アカモクのレシピ
そのままでも十分美味しいのですが、折角なのであえて食べ方に一工夫加えてみました。
アカモク納豆丼(生姜のせ)
納豆を食べるときは、だいたいアカモクを混ぜます。
簡単すぎるけど、めちゃ健康的な食べ方です。
材料:アカモク20g~30g、納豆1パック、納豆のたれ1袋、生姜お好み量
正直ごはんはなくとも食べられます。
アカモクとの組み合わせで一番好きなのは納豆かな。
アカモク納豆丼(卵のせ)
生卵のせてみました。
味はおいしいですが、アカモクの量が多いと、粘りが強くて食べにくいかも。。
アカモクだし巻き卵
うちの子(幼児)が好んで食べたのがこれ。
普段からワカメやめかぶ、もずくなどの海藻はさっぱり食べないので、アカモクもそのままでは食べなかったのですが、これを作ったらパクパク食べてくれました。
材料:アカモクお好み量、卵3個、白だし(3倍濃縮)大さじ2/3、水大さじ1/2、砂糖小さじ2
アカモクアイス
材料:アカモクお好み量、バニラアイス(今回はスーパーカップバニラを使用)
トルコアイスをイメージしました。
バニラのカップアイスにアカモクを少し入れてよくかき混ぜれば完成。
簡単スイーツ。
カップアイスって、よく混ぜて空気を含ませてあげると口触り滑らかになってまた違う美味しさになります。
ネバネバ海藻仲間のもずくとめかぶは、アイスに磯の香があって少し出てしまって「イマイチ…」だったのですが、
アカモクは匂いや味が邪魔しないので、バニラアイスにコリコリ食感とふわふわ感が加わった感じ。
私的にはアリ!
アカモクに含まれる食物繊維やその他の栄養素をスイーツとして食べられるって嬉しいことだと思うのですが、いかがでしょう。
気になるかたは、ぜひぜひお試しあれ♪
アカモクを小麦粉加工に用いたときの特徴
東京農業大学農学部では、アカモクの食品利用についての研究を行っており、アカモクの加工品について以下のように述べています。
アカモクは、他の海藻と異なり、粘性が強く全ての調理食品の食感が強くなった。各調理食品ともに他の海藻と比べ磯の風味が強かった。また、小麦粉加工品に利用することにより、歯ごたえのある食感となり、弾力のある食品となった。これは、アカモクの持つ粘質多糖類が関与していると考えられた。
(2020年4月発行)アカモクの成分分析と食品への利用 (mac.or.jp)
やはり、弾力が増すようです。
これは試してみたい。
また、アカモクはミネラルや食物繊維が豊富なので、添加することで栄養価UPします。
アカモクを添加することにより、すべての食品のカルシウム、鉄のミネラルが20~30 %程度多くなることが確認された。今回用いた鎌倉産アカモクはカルシウムと鉄が多いことにより、栄養価が高くなる期待もあるが、食品によっては利用に対し、過剰摂取などの影響があることも考えられた。食物繊維がアカモク無添加に比べ、約5 %多くなることから、機能性が向上することが考えられた。
(2020年4月発行)アカモクの成分分析と食品への利用 (mac.or.jp)
嬉しい反面、過剰症には注意が必要なんだね。
ところで、アカモクは1日にどのくらいを目安に食べると良いの?
アカモクの1日の摂取目安量
1日30g程度が目安(大さじ2杯分くらい)です。
小さい子どもなら、その1/3量の10gくらいが良かな。
アカモクを食べるタイミング
アカモクを食べるなら、食前がおすすめです!
理由は、アカモクに豊富に含まれる食物繊維の効能を得るため。
食物繊維には水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性の2種類がありますが、
中でも水溶性食物繊維は、胃の内容物とからまりこれを小腸にゆっくり移動させるため、小腸でのブドウ糖の吸収が緩やかになり食後の急激な上昇を抑え血糖値スパイクを予防する効果があります。
また、コレステロールや中性脂肪の排泄効果があることも分かっています。
食事からとったコレステロールを包み込んで排泄に導くことで、結果として血中のコレステロール値を下げてくれる働きがあります。
まとめ
色々ご紹介しましたが、そのまま食べて毎日続けるのもアリ、粘りを生かして料理を楽しんでも良し。
わたしは、次はお好み焼きに混ぜたり、とろろ芋と混ぜてスキレットで焼いてみようかな、と企んでおります。
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