こんにちは、管理栄養士まるこです。
最近、スーパーのお菓子売り場でよく見かける、とあるお菓子が気になっています。
歯磨きの後でも食べられる、ロッテのキシリトールタブレットとキシリトールラムネです。
ポケモンとしまじろうが目印!
歯磨きが苦手なお子さんに、歯磨き後のご褒美として食べさせているご家庭もあるようです。
キシリトールとは、虫歯予防効果が実証されている天然の甘味料。
摂取した後の血糖値への影響は次の通りで、急激な上昇はないと考えられているようです。
吸収速度も遅いため血糖値の急上昇がなく、代謝するのにインスリンを必要としないので、糖尿病の人が摂取しても心配ありません。
引用:厚生労働省e-ヘルスネット
そこで今回は、ロッテ キシリトール タブレットを食べて、血糖の上昇はどの程度なのか?について検証したいと思います!
ロッテ「キシリトール100%タブレット」について
今回は、しまじろうのロッテ「キシリトールタブレット」を食べてみました。
ポケモンの商品は、甘味料としてキシリトール以外にアスパルテームやアセスルファムKも使用されていたので。
商品名称は「清涼菓子」となっています。
結構甘いです。
こんなに甘いのに歯磨きのあとに食べられるなんて!にわかに信じられません…。
ミュータンス菌(むし歯菌)は糖分を分解して酸を作り出し、これがう蝕(むし歯)のもとになりますが、キシリトールはミュータンス菌に分解されず酸産生の原料になりません。ミュータンス菌はエネルギーを使ってキシリトールを菌体内に取り込みますが利用できないために菌体外に捨て、再びエネルギーを使って取り込むことでエネルギーの無駄使いを繰り返します。これを無益回路といいます。この作用によりキシリトールはミュータンス菌の増殖やプラーク(歯垢)の形成を部分的に抑えます。
引用:厚生労働省e-ヘルスネット
キシリトールって凄い甘味料ですね。
甘味が結構強いので、一度に1袋食べるのはなかなかキツイです。
今回は、タブレット12粒(36kcal)を一度に食べて血糖値を測定してみます。
タブレット12粒中に、炭水化物12g、キシリトール9.6gが含まれています。
炭水化物12gは、Newヤクルト1本65mL(炭水化物11.5g/50kcal)に含まれる量とほぼ同じ。
※ヤクルトには「ブドウ糖果糖液糖、砂糖」といった単純糖質が多く含まれ、小柄なボディの割に爆発的な血糖上昇をもたらすことが知られています。
商品パッケージの裏には「1日3粒を目安にお召し上がりください。」と記載されています!私の食べ方は実験用ですので、マネしないでね!
血糖測定方法
- 測定方法:指先穿刺による血糖自己測定(SMBG)
- 使用した測定器:ワンタッチべリオビュー
血糖測定した結果
15分ごと測定した血糖値の上がり方はこんな感じです。
ほとんど上昇しませんでした。(むしろ15分後には低下している)
空腹時96mg/dLからスタートしたので、ピークとの上昇幅はわずか5mg/dL!
空腹時血糖の正常範囲は70~109mg/dLのため、
「上昇した」と考えるより、「横ばい」(または誤差の範囲)と考えるの無難でしょうか!
結論;常識の範囲内でのキシリトール量では、血糖を上げる心配は少ない
以上により、
「キシリトールは、常識の範囲内での摂取量では血糖を上げる心配は少ない」
と考えて良いと思います。
甘いものが食べたい、口寂しいけどダイエット中、、とう方、気になったらぜひ食べてみてください。
血糖は上がらないけど、エネルギーはあります!
甘味も大分強いので、お子さまがこの甘味の強さに慣れてしまうとのちのち怖いかも?
くれぐれも食べすぎには気を付けてね!
読者さんへメッセージ
本記事で発信している情報(実験結果)は、たった1人のたった1回きりのデータです!!
あまり過信しすぎず、ご参考までに。
コメント