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自宅でできる血糖測定「リブレ VS 指先測定(SMBG)」血糖値を比較してみた

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こんにちは、管理栄養士まるこです。

普段の栄養指導に役立てるために、時々自分の血糖値を測定しています。

糖尿病患者様が自宅で血糖値を確認するには、

  • 簡易血糖測定器(SMBG)を使う方法
  • 持続血糖測定器「FreeStyleリブレ」を使う方法

主にこの2つがあります。

今回の記事では、2つの違いをまとめてみました。

リブレの測定値は正確には血糖値ではなく、間質液中のグルコース濃度を血糖値に補正した近似値ですが、分かりにくいので本記事ではリブレの測定値を「血糖値」と表現しています!

結果が気になるかたは、目次から飛んでください~!

目次

リブレとSMBGの測定方法の違い

どちらも自宅で血糖測定するものですが、測定方法を簡単にいうと、

「SMBG」・・・指先穿刺により少量の血液からグルコース濃度(=血糖値)を測定する方法

「freestyleリブレ」・・・上腕後部にセンサーを装着し、間質液中のグルコース濃度を測定する方法

詳しく説明します。

①SMBG

SMBGは、針で指に傷をつけて少量の血液を出し、SMBG本体器具に付けたセンサーにあてて血糖値を測定する方法。

測定に必要なものは、次の5つ。

〇 SMBG本体(私は「ワンタッチべリオビュー」を使用)
〇 センサー
〇 穿刺具
〇 穿刺針
〇 消毒綿

SMBGで使う器具一式

②freestyleリブレ

freestyleリブレは、上腕後部に500円玉大のセンサーを装着し、組織間質液中のグルコース値を測定する方法。

上腕にセンサー装着!

このセンサーには髪の毛ほどの太さの柔らかい針が付いていて、装着したら勝手に毎分測定してくれます。

繰り返しになりますが、リブレの値は間質液中のグルコース濃度を測定していますので、センサー針は血管に刺さっているわけではありません!

1つのセンサーで2週間は測定可能。

センサーに測定機器(リブレ本体またはスマートフォン)を近づけることで血糖値を測定します。

測定に必要なものは、次の2つでOK。

〇 freestyleリブレの本体(実はなくてもOK)
〇 freestyleリブレのセンサー

リブレ本体(スマートフォンで代用できるので必ず必要ではないよ!)
リブレセンサーとセンサーを装着するための器具

どちらもamazonや楽天で購入できるので、糖尿病がない方でも入手しやすいです。

リブレには専用アプリがあるので、アプリをダウンロードすれば、リブレ本体がなくてもお手持ちのスマートフォンで測定が可能。

また、リブレ本体にも血糖値測定用のセンサー(これは調剤薬局でしか購入できない)が装着できる仕組みになっているので、穿刺具と穿刺針があれば、リブレでも指先穿刺で得られた血液から血糖値が測定できます。

値段の違い(2024年1月時点)

どちらも保険適用ではありますが…

リブレの場合は、インスリン注射を必要とする患者様のみ適用されるようです。

私のように糖尿病でないものが買いそろえると、大変高価です!

(糖尿病で通院していれば、病院から本体だけは貸し出してもらえる場合もあったような…うる覚え)

SMBG測定にかかった費用

  • SMBG本体+穿刺具+穿刺針1箱(30本入)セット・・・5,250円
  • センサー1箱(25枚入)・・・3,608円
  • 消毒綿・・・忘れました

→合計 8858円+α

リブレ測定にかかった費用

  • freestyleリブレの本体・・・5,580円
  • freestyleリブレのセンサー・・・7,300円

→合計 12,880円

リブレの本体はなくても測定できるので、最低価格は7,300円!

どちらも本体は1つあれば何度も使えますが、センサーは使い捨て。

SMBGはうまく採血できずに割と失敗するので(特に冬場)、センサーがあっという間になくなります・・・。

しかも、SMBGのセンサーは調剤薬局でしか購入できない上に、センサーの種類が器具により違うため、自分が持っているSMBGのセンサーを近所の調剤薬局で取り扱っていない場合も多く、入手が難しいです。

測定値に差がでる理由

リブレとSMBGって測定値が違くなるの?

まるこ

測定する媒体が、SMBGは血液で、リブレは間質液だからよ。

繰り返しになりますが、リブレの測定値は正確には血糖値ではなく、間質液中のグルコース濃度を血糖値に補正した近似値です。

リブレのセンサー針は血管まで到達せず、間質で間質液のグルコース濃度を測定します。

引用:FreeStyleリブレ – アボット糖尿病関連製品サイト FreeStyle

そのため、リブレとSMBGで測定値に誤差がでるのは仕方がないことなのです。

どちらかというと、実際に血糖を測定する血糖自己測定器(SMBG)の方が正確な値になります。

まるこ

あくまでも「簡易」血糖測定器ですので、病院の機器より精度は劣ります。SMBGの機器によっても誤差がでるようなのでやむなし。

リブレも電極チップ(試験紙)や穿刺針があれば、SMBG測定できるようになっていますが「信頼性がない」との噂もちらほら耳にします。

血糖値と間質液中のグルコース値のイメージ

グルコース濃度と血糖値は相関するといわれていますが、グルコース濃度は血糖値より若干遅れて変化すると言われています。

引用:FreeStyleリブレ – アボット糖尿病関連製品サイト FreeStyle「血糖値と間質液中のグルコース値のイメージ」

リブレのセンサーはamazonや楽天で購入可能ですので、糖尿病ではない健康な方でも測定できます。

測定誤差が生じる別の原因

〇センサーの正確性
リブレのセンサーは、グルコースの濃度を測定するために使用される技術に基づいています。この技術の正確性は、一般的に高いですが、一部の場合には他の測定器よりも誤差が生じることがあります。
私もこれまで使ってみたリブレセンサーの中に、欠陥品なのか明らかに数値がおかしい(低すぎる)ものがありました。。

〇血糖値の変動
血糖値は時間とともに変動するため、リブレやSMBGの測定結果には、瞬間的な変動や誤差が生じる可能性があります。特に高血糖や低血糖の場合、正確な結果を得ることが難しい場合があります。

〇個人差
個人の生理学的な特性や皮下組織の違いによっても、リブレやSMBGの結果に誤差が生じる可能性があります。また、正確な測定のためには、正しい使用方法と校正が必要です。

こちらのサイト様にも測定サンプルの違いによるリブレの誤差について詳しく書かれています↓

検証!血糖測定器リブレの誤差とリブレのあれこれ (orthomolecular-academy.jp)

リブレとSMBGの誤差は一般化できないため、具体的な状況や使用方法によって異なる結果が生じる可能性があるということだけは、念頭に置いておかなければなりません

※糖尿病管理においては、医師や専門家の指導を受けながら、複数の測定手段を組み合わせて血糖値を監視することが重要です。

ごはん100g食べたときの食後血糖値「リブレ VS SMBG」

おにぎり100gを食べたあとの血糖値を測定してみました。

ごはん100g
エネルギー168 kcal
たんぱく質2.5 g
脂質0.3 g
炭水化物37.1 g
(糖質)( 36.8 g )
(食物繊維)( 0.3 g )
参考:ごはん「食品成分表2010」

それでは結果です。

おにぎりを食べ始めた時間を0分として、測定開始です!(大体4分後には食べ終わっています)

SMBGで測定した値

画像
寒いと血流が悪いため指さし穿刺の失敗多し

リブレで測定した値

画像

一見、同じような山を描いているように見えます。
比較してみると、

画像

こんな感じでした。
やはり、リブレの方が血糖の上り具合が遅く来るようです。

SMBGについては、ピーク値を測れたかは不明。
もしかしたら150くらいまでは上がっていたかもしれません。

結果:私の場合、ピークのずれは10分くらい。

これだけ比較しておいてなんですが、数値の比較は難しい。

結局このデータから分かることは、この時に使っていたリブレの機器を使った場合にしかいえないと思います。。が、まあ、参考になりますし、大きく外れてはいなかったんだなと少し安心。

血糖値のピークをSMBGで確認するのは難しいかも。

特に耐糖能に問題ない人なら、リブレを使って自分の血糖値のトレンド(傾向)がわかれば、今後の食生活の参考になりそうです◎。

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この記事を書いた人

管理栄養士歴11年目。
NST専門療法士、地域糖尿病療養指導士の資格あり。
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